【話題株】エスプール:新興銘柄と思っていたら年金やプライベートファンドなども注目の様子

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■朝安のあと大きく回復し業績動向など見直される

 エスプール<2471>(JQS)は5日、朝方の2598円(220円安)を下値に大きく回復し、午後は14時にかけて2750円(68円安)前後で推移。出来高もここ1週間の一日平均出来高を上回り、引き続き上場来の高値3095円(2017年6月21日)に迫る水準で好位置につけている。

 人材ソリューション事業(コールセンター、店頭販売支援など)、ビジネスソリューション事業(通販発送代行サービスや越境EC支援サービス、障がい者雇用支援サービスなど)を展開し、4日の取引終了後に第2四半期の連結決算(2016年12月~17年5月累計)を発表。朝方の下げの要因としては、売上高が前年同期比24%増加するなど好調だったにもかかわらず、11月通期の見通しを期初予想のまま据え置いたことが影響したとの見方が有力のようだ。

 もっとも、第2四半期の業績は期初の予想を大幅に上回って着地した。席上、浦上壮平社長兼会長は、「下期偏重型の業績特性がかなり改善されてきた」とし、通期での仕上がりが楽しみだと含みを持たせた。

 通期の業績見通しは据え置いたが、売上高、各利益とも2期続けて最高を更新することになり、予想1株利益は111円35銭。株価水準はPER24倍。最高益更新銘柄としては割安との見方がある。

 なお、この上期は株主構成が大きく変化し、機関投資家の割合が16年11月末の11.8%から17年5月末には28.2%に上昇した。3位に「日本トラスティ・サービス信託銀行」、5位に「NOMURA PB NOMINEES」などが散見される。JASDAQの新興銘柄のイメージで見ていたら、いつの間にか年金基金や海外のプライベートファンドなども注目度を強めてきた様子だ。(HC)

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