【話題株】エスプールが一時9%高、好業績を背景に「ぶれない配当指標」DOEの高さも注目された様子

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■「DOEを掲げる企業がじわりと増える」中でサイバーAなどと並び最も高い値

 エスプール<2471>(JQS)は7日の後場寄り後に一段と強含んで9%高の2925円(230円高)まで上昇。6月下旬につけた2006年以来の高値3095円に迫っている。人材ソリューション事業やビジネスソリューション事業などを展開し、今期・2017年11月期から配当に関する目安としてDOE(自己資本配当率)を採用。4日の第2四半期決算発表でDOE5.0%をメドとして年間配当予想を18円(期末一括、前期までは10円)としたことが注目されている。

 注目のキッカケは、7日の日本経済新聞・朝刊に載ったDOEに関する記事だったようだ。記事は、「ぶれない配当、自己資本基に、サイバーなど、目標指標に採用」と題し、「配当の目標として自己資本配当率(DOE)を掲げる企業がじわりと増えている」と切り出す。

 本文と一緒に主なDOE採用企業と目標DOE値を並べた一覧表(10銘柄)が載っており、目標値が最も高い銘柄はサイバーエージェント<4751>(東1)メイテック<9744>(東1)の各々DOE5.0%。最も低いのは名古屋鉄道<9048>(東1)の同1.5~2.0%だ。

 この表にエスプールは入っていないが、同社はDOE5.0%をメドにするとのことだから、サイバーエージェントなどと並んで最高値になる。決算発表の翌日は安かったので、7日の一時9%高はこのDOEが注目し直されたことが要因との見方が出ている。今期は売上高、営業・経常利益が2期連続最高を更新する見込みのため、業績が見直された可能性は十分あるが、遠州・森の石松の講談よろしく、「その話だったらほかに誰か忘れちゃいませんか」と見直された可能性も捨てきれないようだ。(HC)

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