【業績でみる株価】サカタのタネは好業績評価して上値試す、17年5月期増額修正で18年5月期も収益拡大期待

 ブロッコリーなどが高シェアの種苗大手で海外も拡大しているサカタのタネ<1377>(東1)は、17年5月期連結業績予想と配当予想を増額修正した。18年5月期も収益拡大が期待される。株価は高値圏モミ合いだが、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。99年の高値は射程圏だ。

■17年5月期増額修正、18年5月期も収益拡大期待

 17年5月期連結業績予想は、売上高を24億44百万円増額して16年5月期比5.2%増の618億44百万円、営業利益を7億02百万円増額して同5.3%増の77億02百万円、経常利益を8億50百万円増額して同9.2%増の82億50百万円、そして純利益を9億12百万円増額して同17.2%増の61億12百万円とした。

 微減益予想から一転して増益となった。利益率の高い野菜種子の販売が好調に推移し、欧州やアジアにおける花種子の販売も好調に推移した。また国内における小売事業の採算改善も寄与した。18年5月期も収益拡大が期待される。

 なお配当予想は期末5円増額して年間28円(第2四半期末10円、期末18円)とした。16年5月期との比較では3円増配となる。

■株価は好業績を評価して上値試す、99年高値は射程圏

 株価は99年来の高値圏3400円~3600円近辺でのモミ合い展開だ。増額修正を好感して7月6日に3780円まで上伸する場面があったが、その後は利益確定売りが優勢になった。ただしモミ合い煮詰まり感を強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開

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