【業績でみる株価】ラウンドワンは好業績評価して上値試す、6月既存店売上4.2%増と好調

 ボウリングやアミューズメントなどを展開する複合レジャー大手であるラウンドワン<4680>(東1)の18年3月期は増収増益予想である。6月の既存店売上高は4.2%増と好調に推移している。株価は5月高値から一旦反落したが、自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期増収増益予想、6月既存店売上は4.2%増と好調

 18年3月期連結業績予想は売上高が17年3月期比5.0%増の922億円、営業利益が同7.3%増の71億70百万円、経常利益が同14.4%増の67億円、純利益が同31.6%増の36億円としている。

 開拓余地が大きい米国市場を次なる成長ドライバーと位置付け、米国での新規出店を加速する方針だ。7月1日には米国16号店となるブロードウェイ店(ニューヨーク州)を出店した。また日本国内ではファン層の開拓、情報化社会への対応、経営効率の改善・サービスの向上によって、収益構造の改善・向上に取り組むとしている。

 月次売上高のリリースによると、17年6月は全社が前年比1.9%増、既存店が4.2%増だった。6月はボウリング・スポッチャが好調だった。ボウリングはファミリー層を中心に来場者数が増加している。なお17年4月~6月累計では、全社が0.8%増、既存店が2.8%増となった。

■株価は好業績を評価して上値試す

 株価は5月の高値1158円から一旦反落したが、1000円台を割り込むことなく、7月10日には1099円まで上伸して切り返しの動きを強めている。週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近して切り返す動きだ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る