【業績でみる株価】ティーケーピーは6月の上場来高値試す、18年2月期大幅増収増益予想

 全国の大都市圏を中心に貸会議室や宿泊・研修施設を運営する空間再生流通事業を展開しているティーケーピー<3479>(東マ)の18年2月期は大幅増収増益予想である。なお17年9月1日付で1株を7株に分割する。株価は自律調整一巡して6月の上場来高値に接近してきた。好業績や株式分割を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年2月期大幅増収増益予想、第1四半期の進捗率高水準

 18年2月期連結業績予想は売上高が17年2月期比22.1%増の268億39百万円、営業利益が同21.4%増の32億71百万円、経常利益が同18.4%増の30億21百万円、純利益が同26.1%増の17億05百万円としている。

 期末の運営貸会議室(宿泊・研修施設含む)は236拠点、1946室の計画である。新規出店を加速し、パーティや懇親会等の高単価案件の増加、稼働率の上昇も寄与して大幅増収増益予想としている。

 第1四半期(3月~5月)連結業績は売上高が72億53百万円、営業利益が14億15百万円、経常利益が12億47百万円、純利益が7億47百万円だった。企業の新卒採用活動や社員教育研修などで会議室に対する需要が増加し、売上高・各利益とも過去最高となった。

 そして第1四半期の進捗率は、第2四半期累計(3月~8月)予想に対しては売上高53.3%、営業利益63.1%、経常利益59.3%、純利益60.4%、通期予想に対しては売上高27.0%、営業利益43.3%、経常利益41.3%、純利益43.8%と順調である。利益は上期偏重の期初計画だが、通期ベースで好業績が期待される。

■株価は自律調整一巡して6月の上場来高値試す

 株価は自律調整が一巡して6月の上場来高値1万5610円に接近してきた。7月25日には1万5270円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。好業績や9月1日付の株式7分割を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る