川澄化学がストップ高、血小板量産技術に関する報道を好感

株式市場 銘柄

■製薬・化学関連の国内企業16社が世界で初めて確立とされ注目し直される

 川澄化学工業<7703>(東2)は7日、朝方にストップ高の799円(100円高)で売買されたまま、14時を過ぎてもストップ高買い気配を続け、約2ヵ月ぶりに年初来の高値を更新している。同社を含む製薬・化学関連の国内企業16社が、「iPS細胞」を使い、血液の成分である血小板を量産する技術を世界で初めて確立した、と7日付の日本経済新聞朝刊が伝え、改めて注目し直される展開になった。関連株の中で最も反応が強いようだ。

 報道によると、大学発ベンチャーのメガカリオン(京都市)の事業に大塚ホールディングス<4578>(東1)の大塚製薬グループやシスメックス<6869>(東1)などが協力した。「血小板は現在は全て献血でまかなっているが(中略)iPS細胞で血小板が大量生産できるようになれば、献血に頼らず輸血ができるようになる」。数千人分を一度に量産することにメドをつけ、来年にも臨床試験(治験)を始め2020年の承認を目指す、という。(HC)

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