【注目銘柄】イオンファンタジーは07年来高値圏、18年2月期2桁増益予想で増額余地

注目銘柄

 イオンファンタジー<4343>(東1)に注目したい。イオン系で大型SC内に遊戯施設を展開している。アミューズメント施設運営業界の首位である。18年2月期は既存店の好調などで2桁増益予想である。そして増額余地がありそうだ。株価は07年来の高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年2月期2桁増益予想、既存店好調で増額余地

 18年2月期連結業績予想は、売上高が17年2月期比6.1%増の690億円、営業利益が11.4%増の42億円、経常利益が11.5%増の39億円、純利益が11.9%増の19億円としている。既存店売上は国内が102%、海外が105%で、新規出店は国内が10店舗、海外が100店舗の想定としている。

 第1四半期の連結業績は売上高が前年同期比7.8%増収、営業利益が2.5倍増益、経常利益が3.6倍増益で、純利益は黒字化した。国内既存店の好調、海外での積極的な新規出店などで売上高が過去最高となり、増収効果やコスト削減効果で大幅増益だった。新規出店は国内2店舗、海外12店舗の合計15店舗で、期末店舗数は国内477店舗、海外337店舗の合計814店舗となった。

 月次営業概況によると、17年7月の国内既存店は遊戯機械売上が110.4%、商品売上が94.9%、遊技施設売上が107.5%、合計が107.6%だった。曜日調整後では108.3%となり、16年3月以降17ヶ月連続の前年比プラスと好調に推移している。なお17年3月~7月累計は遊戯機械売上が108.5%、商品売上が101.0%、遊技施設売上が107.2%、合計が107.3%だった。

 国内既存店の好調、海外を中心とする積極的な新規出店、そして海外事業の収益改善などの効果で、通期会社予想に増額余地がありそうだ。

■株価は07年来高値圏、好業績評価して上値試す

 株価は1月高値3480円を突破して9月5日に3700円まで上伸した。07年来高値圏である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。そして高値圏モミ合いから上放れた形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る