ベステラ:東証一部市場昇格・吉野社長語る

■つくったひとには壊せない!プラント解体で新事業創造を

 プラント解体に特化したオンリーワン企業ベステラ<1433>(東1)は14日、東京証券取引所市場第一部へ市場変更したが、市場昇格後の同社の展望について次のよう語った。

besu1.jpg
左から吉野佳秀ベステラ社長・東京証券取引所岩永常務

■解体~これからが世界中で本番を迎える時代

 高度経済成長時代を経て長く日本の産業を支えてきたプラント設備は、徐々に次世代の設備に置き換えられつつある。
 プラント建設においては造るための技術は高度に進歩したが、プラント設備を撤去することについては環境問題やコンプライアンス対応、また工事そのものの安全性、さらには効率性等課題が多い。

 プラントは、電力・鉄鋼・石油・石油化学、その他業界において、安全性、効率化など、これから世界中で解体が本番を迎える時代である。

 私たちは、建造のプロセスを単に逆にたどるのではなく、まったく新しい視点でプラント解体を発想し、その発想を実際の工事を通じて検証し、新たな技術・工法として確立、更には特許工法という形で完成させている。

■世の中の仕組みを変える!プラント設備の効率的管理=3Dデータでシステム化

 今日では、プラント設備の効率的な管理には3Dデータによるシステムが必要になると考え「紙面データの最新3D化」に成功し、可視化・共有化、さらにIOTを活用した解体施策=3Dサービスの施策を「5STEPアクション」と位置づけ、1)設備計測、2)応用計測、3)解体・改修、4)データベース化、5)情報化施工による、新しい価値の創造へ挑戦している。

 吉野社長は、「世の中の仕組みを変える」そんな企業でありたいと願い、プラント解体を通じて、こうした社会的ニーズに応え、企業責任を全うし、社会貢献に取り組むと述べた。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る