【株式評論家の視点】イトクロは「塾ナビ」などメディアサービスが好調、今10月期連続最高益上乗せ見通し

株式評論家の視点

 イトクロ<6049>(東マ)は、「新しい価値の創造」と「顧客の期待を超える価値の提供」をミッションとし、インターネットを軸に事業を拡大している。現在では、強みである事業開発力を元に、メディアサービスとそれを軸にしたコンサルティングサービスを展開している。

 メディアサービスでは、「塾ナビ」「みんなの学校情報」「みんなのカードローン」をはじめとした、教育業界及び金融業界内での各領域に特化した領域特化型ポータルサイトを運営している。コンサルティングサービスでは、メディアサービスの運営にて培ったノウハウを活用して、教育業界及び金融業界を中心としたクライアントにマ対してーケティングにおけるコンサルティングサービスを提供している。

 9月8日大引後に今2017年10月期第3四半期決算と併せて通期業績予想の上方修正を発表。今2017年10月期第3四半期業績は、売上高31億9600万円(前年同期比17.4%増)、営業利益16億6600万円(同25.0%増)、経常利益16億6800万円(同24.9%増)、純利益10億8300万円(同25.9%増)に着地。メディアサービスで、「塾ナビ」「みんなの学校情報」「家庭教師比較ネット」「医学部受験マニュアル」等の主要ポータルサイトによる売上が堅調に推移し、2ケタ増収増益と好調。

 第3四半期業績が好調に推移したほか、コンサルティングサービスについても計画を上回ったことを踏まえ、今17年10月期業績予想は、売上高が従来予想の35億円(前期比1.1%増)から39億円(前期比12.7%増)、営業利益が同15億1200万円(同10.3%増)から17億4000万円(同27.0%増)、経常利益が同15億1400万円(同10.0%増)から17億4300万円(同26.6%増)、純利益が同9億8700万円(同11.1%増)から11億3600万円(同27.8%増)に増額し、連続最高益上乗せとなる見通し。

 株価は、1月4日の年初来安値2850円から8月22日に上場来高値6130円と上昇、同31日高値6090円と買い直された後、9月12日安値4695円と短期調整し、モミ合っている。来18年10月期も続伸が観測されており、日柄調整が進めば、上値を試す展開が期待される。75日移動平均線を目安に押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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