大正製薬HDは物忘れ改善薬の発売などに期待が強まり堅調に推移

株式市場 銘柄

■物忘れ改善の効果が認められた生薬「オンジ」配合し加齢に伴う物忘れ改善

 大正製薬ホールディングス<4581>(東1)は4日、8620円(40円高)まで上げて堅調に推移し、14時を過ぎてTOPIXや日経平均が軟調に転じた中でも底堅い展開を続けている。4日付で、「年齢からくる物忘れを改善する医薬品『メモリーケア』新発売」と発表。注目されている。

 発表によると、「メモリーケア」は、物忘れの改善の効果が認められた生薬「オンジ」から抽出した「オンジ乾燥エキス散」を1350mg(6錠(1日量))配合した医薬品。「オンジ」は、神経伝達物質の分解酵素を阻害するとともに脳神経細胞の減少を防ぐことにより、加齢に伴う物忘れを改善するという。発売日は10月5日。

 株価は2016年8月の高値1万2480円から調整基調が続いているが、17年8月の7900円を下値に持ち直している。今期・2018年3月期は減収減益の見通しだが、当面の業績動向が株価に織り込まれてきたとすれば、こうした期待材料に反応しやすくなるため注目を強める様子がある。(HC)

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