神戸製鋼は16日に機関投資家向け説明会と伝わり2日続けて買い戻し入る

株式市場 銘柄

■「資金繰り懸念なしとの見解伝える」とされカラ売り投資家などひとまず撤退

 神戸製鋼所<5406>(東1)は17日、2日続けて反発基調となり、10時を過ぎて5%高の868円(41円高)前後となっている。16日に機関投資家向けの説明会を開催したと伝えられ、「資金繰り懸念なしとの見解伝える」(ロイター通信10月17日10時12分配信より)とされたことなどを受けて買い戻しが入っているようだ。

 同社株は、アルミ製品や銅製品のデータ不正問題を受け、1368円(10月6日の終値)から805円(10月13日の終値)まで4割強の急落となった。会社側は13日に同社・川崎会長兼社長の会見を設定。週明け16日は一時774円まで一段安となったが、急落途上でカラ売りを行った投資家などから、ひとまず買い戻す動きが広がったようで大引けは前日比で反発した。

 ただ、同社のデータ不正問題については、17日の一部報道で「数十年前から」とも伝えられた。同社は、2002年の川鉄・NKKの経営統合、2012年の新日鉄・住金の統合など、業界の再編が活発化した中で、高性能を訴求したアルミ押出材や自動車用ハイテン(超高張力鋼)などを掲げる形で独自路線を歩んできただけに、今回の問題は大きい印象がある。(HC)

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