インテリジェント ウェイブの第1四半期は金融システムソリューション事業好調で、大幅増収増益

■大型のシステム開発案件の売上を計上、完成に至るまでには複数年必要

 カード決済システムのリーディングカンパニーであるインテリジェント ウェイブ<4847>(JQS)の第1四半期は、金融システムソリューション事業が好調なことから、大幅増収増益となった。

 同社の事業は、金融システムソリューション事業、プロダクトソリューション事業の2事業からなっている。

 今期18年6月期第1四半期は、金融システムソリューション事業では、大型のシステム開発案件の売上を計上したことにより、売上高は増加した。この開発案件は、国内のクレジットカード会社向けに、同社が受注した開発プロジェクトの一部を構成するものであり、発足当初からプロジェクト全体としては完成に至るまでには複数年かかることが見込まれている。第1四半期の売上高は21億45百万円(前年同四半期比 47.0%増)、営業利益1億64百万円(同 211.1%増)と大幅増収増益となった。

 もう一方のプロダクトソリューション事業は、企業組織内部からの情報漏えいを防ぐ同社製パッケージ ソフトウェアCWAT(シーワット)と、外部からのサイバー攻撃を防ぐ他社製パッケージソフトウェアTraps(トラップス)の販売等を行っている。売上高は1億76百万円(同8.9%減)、営業利益△35百万円(前年期△14百万円)と減収減益。

 その結果、第1四半期業績は、売上高23億22百万円(前年同期比40.4%増)、営業利益1億28百万円(同239.6%増)、経常利益1億28百万円(同243.1%増)、純利益83百万円(同313.8%増)となった。

 第1四半期は大幅増収増益となったものの、第2四半期業績予想は当初予想を据え置いている。

 進捗率を見ると、売上高55.28%(前年同期43.58%)、営業利益51.2%(同14.98%)、経常利益49.23%(同13.5%)、純利益46.11%(同10.47%)となっていることから利益面での上振れが期待できそうである。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る