【株式評論家の視点】ネットマーケティングは今6月期第1四半期高進捗、成長ドライバーの「Omiai」が大きく伸長

株式評論家の視点

 ネットマーケティング<6175>(JQS)は、3月31日に東京証券取引所JASDAQに上場。主力の成功報酬型のアフィリエイト広告の戦略立案のほか、交流サイト(SNS)のフェイスブックを使う恋愛仲介サービス「Omiai」、転職仲介サービス「Switch.」を手掛けている。

 広告事業では、主にアフィリエイト広告に特化したエージェントとして、広告プロモーションの戦略立案から運用支援までを一貫して提供するアフィリエイトエージェント事業を主力のサービスとして提供。エステや人材関連等を扱う「サービス」カテゴリーが好調に推移している。メディア事業では、「Omiai」については、持続的な収益の拡大を実現するため、サービスの拡充や効率的な会員獲得手法の確立に取り組んでいる。

 11月9日大引け後に発表した今2018年6月期第1四半期業績は、売上高27億0900万円、営業利益1億8900万円、経常利益2億0100万円、純利益1億4300万円に着地。広告事業では、エステや人材関連等を扱う「サービス」カテゴリーが好調に推移。メディア事業では、「Omiai」が本年9月末時点で有料会員数が44,112人、累計会員数が248万人突破、累計マッチング組数が1,121万組と好調に推移。営業利益は年計画に対する進捗率が35.1%と順調に推移している。

 今18年6月期売上高112億9600万円(前期比14.5%増)、営業利益5億4000万円(同22.4%増)、経常利益5億3800万円(同27.2%増)、純利益3億7100万円(同25.0%増)の2ケタ増収増益予想は据え置いている。年間配当予想は、創業来初となる期末一括10円を予定している。

 株価は、6月9日に上場来の高値1679円から7月7日安値1143円と調整。9月6日安値1208円と売り直されて下値確認から10月18日高値1490円と上昇。その後は、26週移動平均線を下値にモミ合っている。成長ドライバーである「Omiai」が大きく伸長しており、通期業績予想の上振れも視野に入る。1490円抜けから騰勢を強めるか注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る