【株式評論家の視点】マーケットエンターはネットでリサイクル展開、前6月期は2.8倍増益

株式評論家の視点

マーケットエンタープライズ<3135>(東マ)は、本年6月17日に東京証券取引所マザーズに上場。3R(リユース:再利用、リデュース:減らす、リサイクル:再資源化)の中でも、不要品をそもそも発生させないリユース活動を重要視し、全ての人に、もっとリユースを身近にする取り組み「ネット型リユース事業」を運営している。

このネット型リユース事業では、インターネット上でリサイクル事業を運営することで、日本全国で不要とされているモノを、必要とされている場所へ循環させる、場所にとらわれないサービスを全国展開している。買取した品物を、リユースセンター(大型物流センター)に集め、ヤフオクやアマゾン、楽天市場など主要なEマーケットプレイスを通じて販売。買取から販売・配送まで一貫して行う、リユースセンターを全国展開し、高価買取、低価格販売を行うWinWinなサービスを提供している。

前2015年6月期第3四半期業績実績は、売上高が27億9800万円、営業利益が1億2400万円、経常利益が1億2000万円、純利益が7300万円に着地。

前期の通期業績予想は、売上高が41億円(前の期比39.4%増)、営業利益が2億3500万円(同2.8倍)、経常利益が2億2600万円(同2.6倍)、純利益が1億4200万円(同24.3%増)を見込んでいる。

株価は、上場2日目の6月18日に公開価格1500円の2.67倍に相当する4005円で初値をつけた後、同日高値4300円と上昇。6月25日安値3040円と調整。7月9日安値3155円と売り直されて目先下値を確認している。

ECとしてもリユースとしても比較的高単価な商材群を取り揃え、インターネットに特化することで、海外からのインバウンドニーズも取り込むことが注目されるほか、全国主要都市への新規リユースセンター増設、3年以内に5拠点のリユースセンターを新設し、仕入基盤の更なる拡充を図る計画で、今後の展開に対する期待感がある。業績は、設立以来、連続増収増益で設立初年度より黒字を継続しており、8月7日に予定される6月本決算の発表に期待は持てる。ここからの押し目に注目したい。(株式評論家&アナリスト・信濃川)

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