【株式評論家の視点】スペースシャワーネットワークの上期業績は好調、モミ合い上放れ期待高まる

株式評論家の視点

 スペースシャワーネットワーク<4838>(JQS)は、放送業界、音楽業界、エンタテインメント業界における市場環境や消費者ニーズの変化に対応するため、創業以来行ってきた音楽映像コンテンツの企画制作及び有料多チャンネル放送プラットフォームにおける音楽専門チャンネルの運営をベースとしつつ、ライブイベント展開、デジタルコンテンツ 制作や各種デジタルサービス展開、音楽レーベルからアーティストマネジメントに至る展開まで、同社グループが有するあらゆる機能を複合的に活用しながら、多様なメディア・コンテンツ事業を展開し、総合音楽エンタテインメント企業への転換を図ることを基本方針としている。

 また、ファンクラブ事業を展開するコネクトプラス ㈱、コンセプトカフェ運営を行うインフィニア㈱、映像制作プロダクションの㈱セップ、老舗インディーズレーベ ル運営の㈱Pヴァインの連結子会社4社とともに、新たな分野での成長施策の推進、事業領域の拡大に向けた企業 グループ経営を推進している。

 今2018年3月期第2四半期業績は、売上高76億4600万円(前年同期比6.9%増)、営業利益4億9000万円(同52.9%増)、経常利益5億円(同48.4%増)、純利益3億3500万円(同58.7%増)に着地。8月25日から3日間開催の当社主催音楽フェスティバル「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017」が、過去最大となる約7万人の動員となったほか、CDパッケージ商品の販売数や、デジタル音楽配信のダウンロード数が想定水準を超え好調に推移したことが寄与した。

 今18年3月期業績予想は、売上高148億8700万円(前期比0.6%増)、営業利益5億3500万円(同9.1%減)、経常利益5億5000万円(同12.2%減)、純利益3億5000万円(同0.1%増)を見込む。年間配当予想は、期末一括10円継続を予定している。

 株価は、1月30日につけた年初来の高値885円から4月13日の年初来安値578円まで調整。600円割れで底値を固め10月23日に758円と上昇。25日移動平均線をサポートラインにモミあっている。10月19日に今3月期第2四半期・通期業績予想を上方修正済みだが、通期業績予想はさらに上振れする余地がある。モミ合い上放れ期待が高まることから、押し目は注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る