ケンコーマヨネーズ、期末配当20円増額、前期比24円増配で株主還元強化

(決算速報)
 ケンコーマヨネーズ<2915>(東証プライム)は2月13日に26年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。小幅減収となり、コスト上昇と価格改定のタイムラグも影響して減益だった。そして通期の減益予想を据え置いた。コスト上昇に対する販売価格への反映遅れなどが影響する見込みだ。積極的な事業展開で27年3月期の収益回復を期待したい。なお期末配当予想については大幅に上方修正した。株価はやや小動きだが順調に水準を切り上げて昨年来高値更新の展開だ。26年3月期減益予想は織り込み済みと考えられる。大幅増配に加え、1倍割れの低PBRも評価して上値を試す展開を期待したい。

■26年3月期3Q累計減益、通期減益予想据え置き、期末配当を上方修正

 26年3月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比0.4%減の702億62百万円、営業利益が22.4%減の35億64百万円、経常利益が21.8%減の36億74百万円、親会社株主帰属四半期純利益が26.1%減の23億96百万円だった。

 売上面はマヨネーズ・ドレッシング類が伸長したものの、総菜関連事業等におけるフレッシュサラダが減少し、全体として小幅減収だった。利益面は減収影響のほか、コスト上昇(鶏卵の高止まりなど原材料費の増加、物流費や人件費の増加など)と価格改定のタイムラグも影響して減益だった。

 販路別の売上高は外食が0.9%増の206億09百万円、量販店が2.0%減の191億76百万円、CVSが3.4%減の145億05百万円、パンが2.4%増の86億78百万円、給食が2.1%増の32億59百万円、その他が4.0%増の40億32百万円だった。

 営業利益10億26百万円減益の要因分析は、価格改定効果で16億91百万円増加、生産効率悪化で73百万円減少、販売数量減少で4億54百万円減少、物流費増加で2億52百万円減少、原材料影響で14億71百万円減少、固定経費等の増加で4億68百万円減少だった。

 調味料・加工食品事業(同社単体ベースの事業)は、売上高(外部顧客に対する売上高)が0.7%増の558億87百万円、営業利益(セグメント間取引等調整前)が28.0%減の26億86百万円だった。マヨネーズ・ドレッシング類が伸長したが、全体として売上高が小幅増収にとどまり、コスト上昇と価格改定のタイムラグも影響して減益だった。売上高の内訳はサラダ・総菜類が0.0%減の162億66百万円、マヨネーズ・ドレッシング類が1.9%増の214億68百万円、タマゴ加工品が0.2%減の167億43百万円、その他が0.8%増の14億09百万円だった。

 総菜関連事業等(連結子会社の事業)は、売上高が3.9%減の138億02百万円、営業利益が10.7%増の8億45百万円だった。売上面は販売先における一部内製化の影響により減収だったが、利益面は価格改定効果により増益だった。

 その他(サラダカフェ)は、売上高が13.7%減の5億72百万円、営業利益が24百万円の損失(前年同期は8百万円)だった。減収減益だった。2店舗の退店に加え、百貨店の客数減少、材料価格高騰も影響した。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が226億75百万円で営業利益が7億62百万円、第2四半期は売上高が232億66百万円で営業利益が11億82百万円、第3四半期は売上高が243億21百万円で営業利益が16億20百万円だった。

 通期連結業績予想は前回予想(25年11月14日付で下方修正)を据え置いて、売上高が前期比1.2%増の928億円、営業利益が21.6%減の38億円、経常利益が21.0%減の39億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が29.5%減の24億70百万円としている。

 売上面は小幅増収を見込むが、利益面は調味料・加工食品事業における価格改定のタイムラグなどが影響する見込みだ。セグメント別売上高の計画は、調味料・加工食品事業が2.5%増の736億94百万円(サラダ・総菜類が3.2%増の216億15百万円、マヨネーズ・ドレッシング類が2.7%増の280億96百万円、タマゴ加工品が1.9%増の222億06百万円、その他が0.8%減の17億74百万円)で、総菜関連事業等が販売先一部内製化の影響などにより3.2%減の183億49百万円、その他が2店舗退店の影響などにより12.1%減の7億57百万円としている。

 営業利益10億45百万円減益の要因分析(計画)は、価格改定効果で27億15百万円増加、生産効率改善で20百万円増加、販売数量減少で3億30百万円減少、物流費増加で3億35百万円減少、原材料影響で21億12百万円減少、固定経費等の増加で10億04百万円減少としている。積極的な事業展開で27年3月期の収益回復を期待したい。

 なお配当予想については26年2月13日付で期末20円上方修正し、前期比24円増配の67円(第2四半期末23円、期末44円)としている。連続増配で予想配当性向は40.5%となる。現中長期経営計画のフェーズ3(32年度~35年度)で計画していたDOE2.5%を前倒しで実施することとした。

■株価は上値試す

 株価はやや小動きだが順調に水準を切り上げて昨年来高値更新の展開だ。26年3月期減益予想は織り込み済みと考えられる。大幅増配に加え、1倍割れの低PBRも評価して上値を試す展開を期待したい。2月13日の終値は2135円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS165円32銭で算出)は約13倍、今期予想配当利回り(会社予想の67円で算出)は約3.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS2678円13銭で算出)は約0.8倍、そして時価総額は約352億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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