セレスが急伸、業績予想の大幅増額や仮想通貨マイニング事業など好感

株式市場 銘柄

■子会社マーキュリーが「POW」ではなく「POS」によるマイニングを開始

 セレス<3696>(東1)は13日、飛び出すように急伸して始まり、取引開始後に21%高の1550円(274円高)まで上げて東証1部の値上がり率1位に躍り出た。10日の取引終了後に第3四半期の連結決算(2017年1~9月累計)と12月通期の業績・配当予想の増額修正、および「子会社マーキュリーによる仮想通貨マイニング事業開始のお知らせ」を発表し、注目が集まった。

 主力のポイントメディア事業において、モッピー・モバトク・お財布.com の会員数が堅調に伸長し、またアフィリエイト広告の売上高も順調に推移。1~9月の連結売上高は前年同期比45%増加し、営業利益は2.1倍になるなど絶好調だった。12月通期の見通しは、加えて営業有価証券売却益などが乗り、売上高は従来予想を21%引き上げ、営業利益は同50%、純利益は同29%引き上げた。増額後の予想1株利益は48円25銭。

 マーキュリー社が行う仮想通貨マイニング事業は11月中に開始する予定。当初はビットコインやイーサリアムのようなプルーフ・オブ・ワーク(POW)ではなく、プルーフ・オブ・ステイク(POS)によるマイニングを複数の仮想通貨において開始する計画。POSでのマイニングは「保有による証明」方式といわれる合意形成アルゴリズムで、フォージング(鋳造)とも言われており、POW に比べて消費電力が少なくて済むなどの利点がある。新事業によりマイニングされた仮想通貨については、マーキュリーが運営予定の仮想通貨取引所に供給していく方針とした。(HC)

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