【木村隆の相場展望】海外投資家の買いが本格化、日経平均2万円台挑戦も視野に

株価 株式市場

(3月2日~6日)

 いよいよ日経平均2万円台乗せが現実味を帯び始めてきました。今回の相場の特徴は相場に近いプロの方ほど強気なことです。2月16日に1万1万8000円台に乗せましたが以後、17日に1度1万8000円を下回っただけで、それを除くと1万8000円をキープし続けています。

 この堅調な値動きにプロは相場の強さを肌で感じています。それほどに押し目買いが流入しています。

 海外投資家の姿勢が一段と高揚しているほか、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による日本株買い、さらに共済年金による保有比率変更も後押しします。それから国家公務員共済年金(国共済年金=KKR)が2月25日、国内株式の資産配分を現行の8%からGPIFと同様の25%に引き上げました。

 2月第3週(2月16~2月20日)の投資家別売買状況では、海外投資家は先物で9788億円もの買い越しです。買い越しは5週連続となります。海外投資家の買いはいよいよ本格化してきました。

 それと、オプション市場ではコールの1万9000円が大商いとなっています。ヘッジのための先物買いが1万9000円台乗せのバネになそうです。相場はまだ上昇波動の初期局面です。(株式評論家)

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