【注目銘柄】ミタチ産業は日柄調整完了して上値試す、18年5月期再増額の可能性

注目銘柄

 ミタチ産業<3321>(東1)に注目したい。自動車向け中心に半導体・液晶・電子部品などを扱うエレクトロニクス商社である。海外EMS(電子機器受託製造サービス)事業も展開している。18年5月期連結業績・配当予想を9月に増額修正しているが、さらに再増額の可能性が高いだろう。株価は04年来の高値圏だ。急伸後の日柄調整が完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年5月期増額して大幅増益予想、さらに再増額の可能性

 9月29日に18年5月期第2四半期累計と通期の連結業績予想、および配当予想を増額修正している。

 修正後の通期連結業績予想は売上高を40億円増額して17年5月期比18.4%増の400億円、営業利益を3億30百万円増額して80.3%増の12億50百万円、経常利益を3億10百万円増額して73.2%増の13億10百万円、純利益を2億60百万円増額して94.2%増の9億30百万円とした。

 自動車関連分野の半導体、および16年8月獲得したEMSが好調に推移し、アミューズメント分野や産業機械分野の需要も回復している。配当予想は第2四半期末、期末とも1円増額して年間26円(第2四半期末13円、期末13円)とした。17年5月期との比較でも2円増配となる。

 第1四半期の連結業績は40.1%増収、3.6倍営業増益、3.0倍経常増益、3.5倍最終増益だった。そして通期予想に対する進捗率は売上高が27.1%、営業利益が36.9%、経常利益36.6%、純利益39.2%と高水準である。下期の想定が保守的であり、通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

■株価は04年来高値圏、日柄調整完了して上値試す

 株価は増額修正を好感して10月24日の1710円まで急伸した。04年来の高値圏だ。その後は日柄調整局面で上げ一服の形だが、週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して1400円近辺から切り返しの動きを強めている。日柄調整が完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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