【注目銘柄】アエリアは目先的な売り一巡して上値試す、17年12月期増額修正を見直し

注目銘柄

 ITサービス事業を主力として、スマホゲームのコンテンツ事業も展開しているアエリア<3758>(東マ)に注目したい。同社は、スマホゲームが好調で17年12月期通期連結業績予想を大幅増額修正した。株価は材料出尽くしとして急反落したが、目先的な売りが一巡し、大幅増額修正を見直して上値を試す展開が期待される。

■スマホゲーム好調で17年12月期通期予想を大幅増額修正

 5月9日発表した17年12月期第1四半期(1月~3月)連結業績は、売上高が前年同期比58.1%増の22億69百万円、営業利益が4億36百万円(前年同期は34百万円の赤字)、経常利益が同10.2倍の4億27百万円、純利益が2億29百万円(同16百万円の赤字)だった。

 ITサービス事業の売上がやや伸び悩んだが、コンテンツ事業において1月27日配信開始したスマホゲーム「A3(エースリー)」が2月に100万ダウンロードおよび200万ダウンロード、そして4月に300万ダウンロードを突破して好調に推移している。

 そして17年12月期連通期の結業績予想を増額修正した。売上高は24億円増額して16年12月期比54.1%増の91億円、営業利益は11億円増額して17億円(16年12月期は16億05百万円の赤字)、経常利益は11億円増額して18億円(同14億28百万円の赤字)、純利益は7億円増額して12億円(同21億47百万円の赤字)とした。なおスマホ向けアプリゲーム業界を取り巻く環境の変化が激しいため、第2四半期(4月~6月)以降については保守的な予想としている。

■株価は目先的な売り一巡して上値試す

 株価は06年来となる4月25日高値6190円から急反落した。17年12月期通期連結業績予想の増額修正も材料出尽くしとしてされ、一気に4000円割れ水準まで調整した。ただし5月15日の直近安値3920円から切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。目先的な売りが一巡し、大幅増額修正を見直して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る