【注目銘柄】佐藤商事は06年来高値圏、18年3月期業績・配当予想を増額修正、さらに再増額余地

注目銘柄

 佐藤商事<8065>(東1)に注目したい。商用車・建機・産機向けを主力とする鉄鋼・非鉄金属商社で、電子材料分野も展開している。18年3月期第2四半期累計が計画超の大幅増収増益となり、通期の業績・配当予想を増額修正した。さらに再増額余地がありそうだ。株価は06年来高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期業績・配当予想を増額修正、さらに再増額余地

 11月7日に18年3月期業績・配当予想を増額修正した。連結業績予想は、売上高を100億円増額して17年3月期比11.1%増の2000億円、営業利益を1億円増額して5.6%増の38億円、経常利益を2億50百万円増額して8.2%増の42億円、純利益を2億円増額して8.0%増の28億円とした。

 主力の商用車業界の国内販売が堅調に推移し、建機・産機業界向けも持ち直している。配当予想は第2四半期末2円、期末4円、合計6円増額して年間36円(第2四半期末16円、期末20円)とした。17年3月期との比較でも6円増配となる。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比15.8%増収、営業利益が33.1%増益、経常利益が40.2%増益、純利益が45.2%増益だった。計画超の大幅増収増益だった。そして修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が50.0%、営業利益が54.4%、経常利益が53.6%、純利益が53.9%と高水準である。通期予想は再増額余地がありそうだ。

■株価は06年来高値圏、好業績評価して上値試す

 株価は11月7日に1298円まで上伸した。06年来の高値圏である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る