クリーク・アンド・リバー社は台湾のインツミットに出資

■「SmartRobot」の日本での事業展開のために必要な製品の開発やサービスの強化を図る

 クリーク・アンド・リバー社<4763>(東1)は、マサチューセッツ工科大学内にラボを設けるなど最先端のAIプラットフォームの研究・開発やRPA(仮想ロボットによる業務自動化)事業を展開する台湾のインツミットに出資を行った。

 同社は、16年10月5日にインツミットが開発したAIプラットフォーム「SmartRobot」の日本での独占販売代理店契約を締結している。これまで金融や不動産、旅行・レジャー産業など、あらゆる分野の企業に対して、「SmartRobot」を活用したチャットボットの提案を進めてきた。その結果、日本国内では初めてさわかみ投信が導入することが決定している。

 同チャットボットは、3年前より台湾メガバンク5行中4行が導入し、豊富なデータが蓄積されていること等が評価され、500社以上の企業をクライアントとしている。また、18年中には、台湾の「Taipei OTC GISA market」に上場予定である。業容は順調に拡大している。

 そこで、同社は、インツミットに日本円で約1億29百万円を出資した。今後は、「SmartRobot」の日本での事業展開のために必要な製品の開発やサービスの強化を図るほか、AIを用いた様々な日本向けの研究や開発を進めていく計画。

 また、同社は、インツミットと共同で、AIを用いたシステムの企画・開発・販売・運用・保守事業を行う新会社アイドラシスを設立している。アイドラシスは、チャットボットによる業効率向上に加え、「SmartRobot」などAIを用いた様々なシステムやサービスを提供し、日本社会が抱える長時間労や人手不足など、企業の持つ様々な課題解決に取組む。

 アイドラシスが提供する「SmartRobot」を活用したチャットボットは、例えば、100問に対応するタイプで、価格は370万円と他社製品と比較するとおよそ10分の1と格安。台湾では3年前から使用されていて、その間のバックデータが5億件と豊富であることから、多くの質問に対して、細やかな対応が出来ることが強み。しかも、1、2カ月の短期間での導入が可能なことから、今後日本での導入も進むものと予想される。

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