塩野義製薬、新型コロナ治療薬「エンシトレルビル」の韓国での承認申請が再スタート

■SCORPIO-PEP試験の良好な結果を受け、申請データを拡充

 新型コロナウイルス感染症治療薬エンシトレルビル フマル酸の韓国での製造販売承認について、塩野義製薬<4507>(東証プライム)は提携先のイルドン社が最新データを追加して再申請する方針を発表した。この治療薬は日本ではゾコーバ錠125mgとして知られており、韓国食品医薬品安全処による審査が進められていた。

 SCORPIO-PEP試験(曝露後発症予防試験)において、エンシトレルビルが良好な発症抑制効果を示したことを受け、両社での協議が行われた。その結果、欧米での承認申請に向けたアプローチと同様に、現在利用可能な全てのデータを申請パッケージに含めて審査を進めることが、韓国の患者への最善の選択であると判断された。

 塩野義製薬は「感染症の脅威からの解放」をマテリアリティとして特定し、感染症のトータルケアの実現に向けた取り組みを推進している。エンシトレルビルのグローバル開発を加速し、エビデンスの集積に努めるとともに、各規制当局による審査への迅速な対応を進めている。また、新たな変異株の出現や今後の流行状況に合わせ、必要とされる治療薬やワクチンの迅速な提供を目指し、COVID-19に対する研究開発を推進していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る