【株式評論家の視点】フリークアウトは新サービスの出足好調、今期2.3倍増益

株式評論家の視点

<銘柄の見所>

 フリークアウト<6094>(東マ)は、2月6日の2160円をボトムに2818円と反発に転じている。昨年来高値は8620円(14年7月)と天井は高い。

去る5日に、はてな共同開発の「BrandSafe はてな for FreakOut」 リリース後、約半年で導入広告主数が50社を突破したと発表。収益拡大が見込まれるとの期待感が膨らんでいる。

同社は、広告主・マーケターの課題をテクノロジーで解決する、総合マーケティング・テクノロジー・カンパニーとして、RTB技術及びビッグデータ解析技術をコアとするDSP事業を展開し、幅広い業種における広告主の広告効果向上の実現に取り組んでいる。DSP「FreakOut」は、RTB技術を用いて、インターネット広告におけるリアルタイム広告取引を行うプラットフォームを提供。DMP「MOTHER」は、広告主がもつ自社(広告主)サイトのアクセスデータ、広告配信データ、会員データ、購買データ等のビッグデータを分析・解析するプラットフォームを提供している。

今2015年9月期・第1四半期業績は、売上高が10億0700万円、営業利益が7500万円、経常利益が7600万円、純利益が4800万円に着地。同社は、第1四半期の業績開示を今15年9月期から行っているため、前14年9月期・第1四半期の数値及び今15年9月期第1四半期の対前年同四半期増減率を記載していないが、四半期売上高が初めて10億円を超え、過去最高。国内が好調。PC広告は引き続き堅調。スマートフォン向け広告がネイティブ広告の牽引により高成長している。

通期業績予想は、売上高が40億円(前期比24.0%増)、営業利益が4億円(同2.1倍)、経常利益が4億円(同2.3倍)、純利益が2億0600万円(同4.2倍)と大幅増益を見込んでいる。17年9月期売上高100億円を目指しており、高い成長が続くと期待される。

「BrandSafe はてな for FreakOut」は、はてなが提供するソーシャルブックマークサーヒース「はてなブックマーク」で使用しているサイト判定アルコリスムをもとに、フラント保護の観点から不適切な広告掲載先ヘーシを瞬時に自動判定し、広告配信を抑制する、アドベリフィケーション機能。DSP「FreakOut」を利用する広告主は、併せて同機能を導入することで、ブランドイメージの毀損を回避しなから、多様なターゲティンク手法て?の広告配信、ブランドコミュニケーションか可能という。今回の導入広告主数50社突破を受け、フリークアウト・はてな共同で「広告主向けマーケティンクセミナー」を4月中に開催予定で同社に対する関心が高まると予想される。3月3日にミニゴールデンクロスを示現。上値抵抗線の13週移動平均線を突破している。6日終値は、ボリンジャーバンドの+3σを上回っており、一段高へ進む公算が大きい。(摩周湖)

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