【業績でみる株価】ユニフォームネクストは18年12月期増収増益予想

 ユニフォームネクスト<3566>(東マ)は、業務用ユニフォームのネット通販を展開している。17年12月期は増収増益だった。そして18年12月期も増収増益予想である。株価は戻り高値圏から地合い悪化で反落したが、17年12月安値を割り込むことなく売り一巡感を強めている。

■業務用ユニフォームのネット通販を展開

 17年7月東証マザーズに新規上場した。中小事業者を主要顧客として、業務用ユニフォームのネット通販(サービス部門、オフィスワーク部門)を展開している。

 サービス部門はフードユニフォーム(飲食店の店舗スタッフが着用するサービスユニフォーム)や、クリニックユニフォーム(医療関係者が着用する白衣)など、オフィスワーク部門はオフィスユニフォーム(事務職や受付の女性スタッフが着用する事務服)や、ワークユニフォーム(建設・製造会社の現場スタッフが着用する作業服)などを取り扱っている。

 自社スタッフによるサービスの差別化、物流および流通加工の迅速な対応、売れる商品に絞った在庫の確保を特徴とし、中期成長戦略では知名度向上によるユニフォーム通販市場におけるシェア拡大、長期目標では売上高1000億円企業を目指している。

■17年12月期増収増益、18年12月期も増収増益予想

 17年12月期の非連結業績は、売上高が16年12月期比18.2%増の34億67百万円、営業利益が6.6%増の3億34百万円、経常利益が3.2%増の3億24百万円、純利益が0.1%増の2億18百万円だった。

 概ね計画水準での着地だった。知名度向上、リスティング広告の効果向上、カタログ等DMによる積極的な販促、流通加工に係る設備増強と内製化による納期短縮およびコスト低減、物流保管効率の向上などの施策を推進し、増収増益だった。

 18年12月期の非連結業績予想は売上高が17年12月期比15.4%増の40億円、営業利益が2.4%増の3億42百万円、経常利益が5.2%増の3億41百万円、純利益が1.1%増の2億21百万円としている。配当予想は17年12月期と同額の年間20円(期末一括)としている。予想配当性向は11.0%である。

■株価は売り一巡感

 株価は1月23日の戻り高値5400円から地合い悪化で反落したが、17年12月安値3500円を割り込むことなく売り一巡感を強めている。

 2月15日の終値は3885円、今期予想PERは約21倍、時価総額は約47億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだが、ほぼ底値圏だろう。(MM)

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