【株式市場】NY株急落を受け日経平均は前場635円安まで下押すが後場は多少戻す

株式

◆日経平均の終値は2万1181円64銭(542円83銭安)、TOPIXは1708.34ポイント(31.86ポイント安)、出来高概算(東証1部)は16億100万株

■新規上場のSERIOホールディングスは買い気配のまま初値を持ち越す

チャート12 2日後場の東京株式市場は、前場の日経平均627円安を受けた週末午後の取引とあって、様子見気分が漂う一方で買い戻す動きもあったようで、ソニー<6758>(東1)などが13時頃から回復基調に転換。日経平均は13時頃の600円安前後からやや持ち直して14時30分頃までは500円安前後で推移した。終盤は、日銀総裁が国会でETF(上場投信)買い政策の出口戦略に言及したと伝わり一進一退に転じた。結局、3日続けて大幅安となり、合計1200円急落した。東証2部指数、日経JASDAQ平均、東証マザーズ指数も安い

 日経平均は、2月中旬にかけて大きく下げた局面での安値2万950円15銭(2月14日)に接近し、この安値を1番底とする場合は3番底を探る展開になった。「節分天井彼岸底」のパターンをイメージして下値を固める展開を想定する様子があった。

 後場は、伊藤忠食品<2692>(東1)が業績上ぶれ期待が強いとされて一段とジリ高になり、ハウスドゥ<3457>(東1)は株式会社京葉ビルドのグループ化による東日本での拡大に期待とされて後場堅調転換。ピクスタ<3416>(東マ)は「裁量労働制」がうまく機能している好例との見方があり2日続けて高値更新。セルシード<7776>(JQG)はiPS細胞から心臓の筋肉(心筋)シートを作製し患者の心臓に貼り付ける大阪大学の試みや3月下旬に開かれる再生医療学会への出展などが思惑買いを呼んだとされてストップ高。

 2日新規上場となったSERIOホールディングス<6567>(東マ・売買単位100株)は前後場とも買い気配のまま値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の本日上限値段の4095円の買い気配(公開価格1780円の2.3倍)となった。まだ初値はついていない。

 東証1部の出来高概算は16億100万株(前引けは7億7164万株)、売買代金は増加して3兆235億円(同1兆4153億円)。1部上場2069銘柄のうち、値上がり銘柄数は237(同178)銘柄、値下がり銘柄数は1791(同1858)銘柄。

 また、東証33業種別指数は全33業種(前引けも全33業種)が値下がりし、値下がり率の小さい業種は、その他製品、小売り、銀行、石油・石炭、水産・農林、パルプ・紙、食料品、建設、などとなった。(HC)

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