【株式評論家の視点】ホットマンは主力のイエローハット中心にFC展開、今後も高い成長を見込む

株式評論家の視点

 ホットマン<3190>(JQS)は、宮城県仙台市に本社を構え、イエローハット、TSUTAYA、アップガレージ、カーセブン、ザ・ダイソー、ニコニコレンタカー、スペースクリエイト自遊空間、SEGAワールドなどFC展開している。創業より店舗出店エリアも宮城県からスタートして、岩手県、秋田県、福島県、茨城県、栃木県、長野県と7県に事業領域を拡げ、更なる拡大も計画している。

 今2018年3月期第3四半期は、出退店はなく第3四半期末の店舗数は、イエローハットが85店舗、TSUTAYAが9店舗、アップガレージが7店舗、カーセブンが3店舗、ザ・ダイソーが2店舗、ニコニコレンタカー(イエローハット内1店舗)、スペースクリエイト自遊空間が1店舗、 SEGAワールドが1店舗、宝くじ売場が5店舗の合計113店舗を展開している。

 今18年3月期第3四半期業績実績は、売上高164億6000万円(前年同期比3.5%増)、営業利益7億2600万円(同91.8%増)、経常利益7億8100万円(同79.9%増)、純利益5億0900万円(同2.4倍)に着地。主力のイエローハットでは、車検獲得の強化を通じ、関連するタイヤ販売やオイル交換件数の増加をはかると共に、ポリマー、鈑金等のカーメンテナンス工賃収入の増加等、気候に影響されない安定した利益を確保することに注力したほか、夏タイヤの需要が期を越えて集中したこと及び厳冬により冬季用品の需要が増加したことから、売上高は順調に推移。TSUTAYA、アップガレージ、ダイソー、保険事業、不動産賃貸事業も順調に推移した。

 今18年3月期業績予想は、売上高205億1000万円(前期比2.2%増)、営業利益4億8000万円(同2.5倍)、経常利益5億3000万円(同2.0倍)、純利益2億円(同2.4倍)を見込む。年間配当予想は、期末一括10円継続を予定としている。また、2018年3月期の株主優待については、17年9月30日現在の株主名簿に記載又は記録され、且つ、半年間継続し所有した100株(1単元)以上の同社株式を保有する株主に対して、保有株式数に応じて「JCBギフトカード」を贈呈。19年3月期における株主優待は、18年9月30日現在の株主名簿に記載又は記録され、且つ、1年間継続し所有した100株(1単元)以上の同社株式を保有する株主に対して、保有株式数に応じて「JCBギフトカード」を贈呈する。

 株価は、昨年1月31日につけた昨年来の安値497円を底に本年1月31日に昨年来の高値915円と上昇。2月6日安値638円まで短期調整を挟んで2月28日高値779円と買われた後、モミ合っている。3月21日に「イエローハット伊達保原店」を新規オープンし、イエローハットが86店舗、合計114店舗となるが、中長期では「200店舗」の目標に掲げ、出店を計画しており、今後も高い成長が見込まれる。26週移動平均線がサポートしており、押し目買い優位に上値を伸ばすと予想する。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る