エーザイは米メルク社との戦略提携など好感され戻り高値を大きく更新

株式市場 銘柄

■戦略提携と今3月期の連結業績見通しの増額修正

 エーザイ<4523>(東1)は9日も出直りを強めて始まり、取引開始後に6410円(284円高)まで上げ、戻り高値を連日大きく更新している。8日朝、米Merck&Co.,Inc.Kenilworth,N.J.,U.S.A.(米メルク社)との戦略提携と、これによる今3月期の連結業績見通しの増額修正を発表し、注目が集まった。

 米メルク社との戦略提携は、エーザイ創製の経口チロシンキナーゼ阻害剤「レンビマ」(抗がん剤、一般名:レンバチニブメシル酸塩)を全世界で共同開発・共同販促することなど。この戦略的提携に基づき、契約一時金3億ドル(320億円)の計上などが実現するため、今期・2018年3月期の連結業績見通しを増額し、売上収益は、前回予想より225億円増の5980億円(前期比10.9%増)、営業利益は、前回予想より220億円増の820億円(同38.8%増)を見込むとした。

 関連報道では、「メルクは一時金としてエーザイに3億ドル(約320億円)、特定のオプション権行使に対して、2020年度までに最大6億5000万ドル(約690億円)を支払う。また、研究開発費の償還として、4億5000万ドル(約480億円)を支払う。このほか、肝細胞がんなどの承認取得時や販売マイルストーンなどを併せると、最大で総額57億6000万ドル(約6110億円)が支払われる」(ロイター通信3月8日東京12時31分配信より)などと伝えられた。(HC)

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