【業績でみる株価】ナレッジスイートは底打ち感、クラウドサービス主力で18年9月期増収増益予想

 ナレッジスイート<3999>(東マ)は、中堅・中小企業向けに特化したクラウドサービスを主力としている。18年9月期は導入企業数が順調に伸長して増収増益予想である。株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階だが、2月安値から切り返して底打ち感を強めている。

■営業支援や顧客管理のクラウド型統合ビジネスアプリケーションを提供

 17年12月東証マザーズに新規上場した。営業支援(SFA)や顧客管理(CRM)とグループウェアを連動したクラウド型統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite」を主力に、中堅・中小企業向けに特化したクラウドサービスを展開している。

 事業区分は、主力の「Knowledge Suite」を提供して月額利用料を得るクラウドサービス、および主にクラウドサービス導入企業に対するコンサルティングやクラウドインテグレーションなどを提供するソリューションサービスとしている。

■18年9月期増収増益予想

 18年9月期の非連結業績予想は売上高が17年9月期比12.0%増の8億85百万円、営業利益が11.2%増の1億72百万円、経常利益が13.7%増の1億71百万円、純利益が5.9%増の1億56百万円としている。導入企業数が順調に伸長して増収増益予想である。

 第1四半期は売上高が2億01百万円、営業利益が39百万円、経常利益が33百万円、純利益が31百万円だった。売上高の内訳はクラウドサービスが1億36百万円、ソリューションサービスが65百万円だった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.7%、営業利益22.7%、経常利益19.3%、純利益19.9%と概ね順調である。また18年2月度サービス稼働状況はKnowledgeSuiteが100%、GEOCRMが100%だった。通期ベースで好業績が期待される。

■株価は底打ち感

 株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階だが、2月の安値3250円から切り返して底打ち感を強めている。3月27日の終値は3660円、今期予想PERは約54倍、時価総額は約89億円である。(MM)

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