セルシードの移植用「軟骨再生シート」欧州基本特許が成立見込み

■東海大学佐藤正人教授との共同研究の成果の1つ

 セルシード<7776>(JQG)は、同社の細胞シート再生医療医薬品パイプラインの1つである軟骨再生シートに関する基本特許が、欧州で成立する見込みとなったと発表した。

 同基本特許の出願番号:06714889.0、発明の名称:培養細胞シート、製造方法及びその利用方法、登録国:ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スペイン、オランダ、スウェーデン、スイス、デンマーク、フィンランド

 同特許は、東海大学(医学部外科学系整形外科学)の佐藤正人教授と同社との共同研究の成果の1つであり、共同で出願している。同社と東海大学はこれまで温度応答性細胞培養器材UpCellを用いて培養した軟骨再生シートを膝関節軟骨表面に移植することによって外傷や変性で失われた膝関節軟骨組織を再生することをテーマに精力的に取り組んできた。

 軟骨再生シートは、細胞シート工学技術を応用しているため、温度操作のみで回収していることで細胞表面の接着タンパク質などを保持し、容易に移植部分に接着する特徴を有している。移植された軟骨再生シートは軟骨再生に必要なタンパク質の分泌や損傷部分の保護を行い、本来の軟骨組織への再生に貢献すると考えられる。

 今回成立する見込みとなった特許は、移植用「軟骨再生シート」の基本特許である。

 軟骨再生シートは、自己細胞由来では、適応面積の拡大を検証し、より多くの変形性膝関節症患者を対象とすることを目的として、現在、東海大学が先進医療申請を準備している。これにより企業治験に資するデータを収集することができ、同先進医療の実施は、同社としても将来的な保険導入のための評価の一助となることから非常に有用であるとしている。また、同種細胞由来では、実用化を目指し、多指症患者由来の軟骨組織を原料とした軟骨再生シートの開発に取り組んでいる。

 なお、今回の特許成立見込みは、細胞シート工学の革新性を証明すると共に、軟骨再生シートの新規性・進歩性をグローバルな視点においても示唆するものとして捉えることができるとしている。

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