【新規上場(IPO)銘柄】RPAホールディングスは今3月期続伸を見込む、1万5000円割れの底値圏に届き値ごろ感

株式評論家の視点

 RPAホールディングス<6572>(東マ)は、3月27日に東京証券取引所マザーズに上場。RPAとは認知技術(ルールエンジン、機械学習、人工知能等)を活用した主にホワイトカラー業務の効率化、自動化の仕組みで、人間の補完として業務を遂行できる事から仮装知的労働者(Digital Labor)とも言われている。同社は、国内におけるRPAのリーディングカンパニーとして、Digital Laborを活用した新規事業を創造している。

 同社は、純粋持株会社であるRPAホールディングス株式会社と、事業を担う連結子会社5社で構成され、ロボットアウトソーシング事業、アドネットワーク事業、セールスアウトソーシング事業、コンサルティング事業を展開している。

 ロボットアウトソーシング事業では、金融、製造など幅広い業界で250社を超える企業に、主力製品であるデジタルレイバー作成プラットフォーム「BizRobo!」 等のRPAソリューションを提供している。国内RPA分野のリーディングカンパニーとして認知されている。

 アドネットワーク事業では、PRESCO事業の運営及び、広告領域 におけるデジタルレイバーサービスである 「PRESCO Robo!」事業を展開、企業向けの人工知能とRPAの情報提供に特化したRPA BANKの運営をしている。

 コンサルティング事業では、大手企業の新規事業に特化したコンサルティング、専門領域特化型BPO事業者や地方有力者とともにRPAを活用した新規事業開発支援を行っている。

 そのほか、セールスアウトソーシング事業では、IT企業(ソフトウェア、システムインテグレーター)向けに法人向けセールスアウトソーシング事業を展開している。

 今2019年2月期第2四半期業績予想は、売上高27億6400万円、営業利益3億0300万円、経常利益3億0100万円、純利益1億9700万円を見込む。

 今19年2月期業績予想は、売上高56億4700万円(前期比34.8%増)、営業利益6億5800万円(同41.6%増)、経常利益6億5500万円(同45.6%増)、純利益4億3500万円(同48.6%増)を見込む。年間配当は未定としている。

 株価は、4月5日につけた上場来の高値1万9990円から4月16日安値1万5240円まで調整を挟んで4月20日高値1万8200円と上昇。5月9日安値1万4890円と売り直されている。国内におけるRPA/AI関連コンサルティング・導入市場は2020年には1兆4000億円規模になるとの試算があり、ビジネスチャンスは拡がると見通し。前18年3月期営業利益は会社計画を14.0%上振れ着地。今19年3月期は続伸を見込んでいる。1万5000円割れの底値圏に届き値ごろ感が出ており、需給面が改善されれば、リバウンド相場入りも期待されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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