ラクーンの18年4月期は主力のEC事業の増益に加え、Paid事業の大幅増益もあり最高益を更新

■11月を目途に持株会社体制へ移行

 ラクーン<3031>(東1)は8日、18年4月期決算を発表した。主力のEC事業の増益に加え、Paid事業の大幅増益もあり、増収増益と最高益を更新した。

 18年4月期連結業績は、売上高25億46百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益4億37百万円(同4.0%増)、経常利益4億31百万円(同4.1%増)、純利益2億82百万円(同10.6%増)となった。

 主力のEC事業は前期の増収減益から、増収増益と回復した。売上高16億95百万円(同5.2%増)、セグメント利益2億25百万円(同1.5%増)となった。

 Paid事業では、引き続き加盟企業の獲得増加と獲得した加盟企業の稼働率向上を図ることに取り組んだこともり、加盟企業数は2,800社を超えた。売上高は4億83百万円(同13.0%増)、セグメント利益は44百万円(同60.8%増)と2ケタ増収大幅増益。

 保証事業は、「T&G売掛保証」において保証料率の低いサービスプランが伸びていること、従来の収益モデルと異なる事業用家賃保証、「URIHO」の売上高が順調に増加していることにより、売上原価率が前年同期比2.1ポイント上昇した。その結果、売上高7億92百万円(同9.9%増)、セグメント利益1億66百万円(同1.0%減)であった。

 今期については、サービスそのものの仕組みの改修についても積極的に行っていくことで、各サービスの利用者の稼働率、リピート率の向上、利用単価の増加を図り、既存事業の事業基盤の拡大を図る方針。なお、11月を目途に持株会社体制へ移行を予定している。その結果、19年4月期連結業績予想は、売上高27億09百万円(前期比6.4%増)、営業利益5億13百万円(同17.2%増)、経常利益5億08百万円(同17.7%増)、純利益3億30百万円(同16.6%増)を見込む。

 また、同日、連結子会社である株式会社トラスト&グロースは、自社ブランドによる事業用家賃保証サービスを提供開始することも発表した。

 トラスト&グロースは、14年4月から宅建ブレインズの提供する「宅建ハトさん保証」の事業用家賃保証サービスの保証業務を行ってきたが、両者の事業戦略上、トラスト&グロースでは「宅建ハトさん保証」に関して新規の保証の引き受けを停止することを合意いした。トラスト&グロースは自社ブランドでの事業用家賃保証サービスの提供を開始する。

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