【編集長の視点】ぐるなびは連日の高値、2月の過去最高の訪日外客数発表を受けインバウンド人気増勢

編集長の視点 ぐるなび<2440>(東1)は、28円安で寄り付いたあと138円高の2556円と切り返して6営業日続伸し、連日の昨年来高値更新となっている。前日18日後場取引時間中の14時に日本政府観光庁が、今年2月の訪日外客数推計値を発表、単月として過去最高と大きく伸びたことを受け、同社株にも引き続きインバウンド(外国人観光客)関連株人気が高まっており、きょう19日の全般相場が、円高進展で小甘く始まっていることも内需株買いにつながっている。同社の今3月期業績が、2ケタ増益と続伸が予想されていることも、サポート材料として見直されている。

■「ぐるなび外国語版」をリニューアルし日本料理メニューを拡充

2月の訪日外客数は、前年同月比57.6%増の138万7000人と増加して、2月として過去最高となっただけでなく、単月としても昨年10月の127万2000人と過去最高を更新した。ビザの緩和、消費税免税制度の拡充、円安継続に加え、中国、台湾などの中華系人口の多い市場で、春節(旧正月休暇)により訪日が促進されたことが大きく支えたもので、発表された前日後場取引時間中にサプライズ材料として大引けにかけて全般相場を押し上げた。

ぐるなびは、パソコン、モバイル向けに飲食店情報サイト「ぐるなび」を展開しているが、インバウンド向けでは、今年1月に「ぐるなび外国語版」をリニューアルし、2300種の日本料理のメニュー情報の提供を開始した。また、今年8月からは、地方創生を目指す地方自治体との連携を強化して、産地ごとの食材を飲食店でメニュー化して提供する「産地フェア」にも着地する。このため、訪日外客の増加とともに、同社サイトへのアクセスも増加、業績押し上げ効果からインバウンド関連株の有力な一角を占めることになる。

同社は業績も順調に推移している。今3月期業績は、売り上げ330億円(前期比8.1%増)、経常利益50億円(同20.0%増)、純利益30億円(同23.9%増)と続伸が予想されている。「ぐるなび」のメディア価値向上、情報発信基盤の拡充に取り組み、店舗ページのアクセスが増加し、消費者のWEB予約ニーズに対応して昨年7月に「ぐるなびWEB予約システム」をリニューアル、予約人数が大きく伸びることなどが要因となる。今年2月に開示した今期第3四半期(3Q)業績は、連続2ケタ増益で着地し、3月通期業績対比の利益進捗率は、78~83%と目安の75%を上回っており、上ぶれ着地期待も見込まれる。

■最高値の株式分割権利落ち勘案高値が次の上値ターゲットに浮上

株価は、今期第2四半期業績が期初予想を上ぶれて着地し、同時に自己株式取得・消却を発表したことで1859円高値まで34%高し、その後の調整安値1550円からは3Q好決算評価とインバウンド人気の波及で昨年来高値まで28%高した。すでに2011年3月末を基準日として実施した株式分割(1対100)の権利落ち後の高値を更新しているが、2009年7月につけた上場来高値28万9500円の権利落ち勘案高値が次の上値ターゲットとして浮上しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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