アエリアは調整一巡感、18年12月期大幅増収増益予想

株式市場 銘柄

 アエリア<3758>(JQ)はITサービス事業を主力として、スマホ向けゲームのコンテンツ事業、民泊サービスなどの不動産事業にも展開している。18年12月期はM&A効果やゲームの好調で大幅増収増益予想である。サイバードを子会社化して第3四半期から新規連結するため、売上高、利益とも上乗せされる見込みだ。株価は安値圏だが調整一巡感を強めている。

■ITサービス主力にM&Aを積極活用

 アフィリエイトプラットフォームやデータセンタ運営などのITサービス事業を主力として、女性をターゲットにしたスマホ向けゲーム開発・配信のコンテンツ事業、さらに民泊サービスなどの不動産事業にも展開している。

 M&Aを積極活用している。17年12月期は8社をグループ化した。強固な収益基盤を確立するため、各事業の連携とシナジー創出によりリスク分散を図りつつ、今後も国内外で事業規模の拡大を目指すとしている。18年1月にはソーシャルカジノ事業への参入を目的として、台湾の網銀と合弁会社設立に合意している。

 5月28日にはサイバードの子会社化(株式譲渡6月28日予定、18年12月期第3四半期から連結)を発表した。また買収資金の一部を調達するため、第三者割当による第29回新株予約権(1万7454個=潜在株式数174万5400株)を発行する。

■18年12月期大幅増収増益予想、サイバード子会社化でさらに上乗せ

 18年12月期連結業績予想は、売上高が17年12月期比44.9%増の230億円で、営業利益が48.6%増の40億円、経常利益が44.9%増の40億円、純利益が44.2%増の30億円としている。積極的なM&Aの効果やスマホ向けゲーム「A3!」の好調などで大幅増収増益予想である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比3.0倍の67億20百万円となり、営業利益が84.9%増の8億07百万円、経常利益が61.8%増の6億92百万円、純利益が2.4倍の5億48百万円だった。

 通期ベースでも好業績が期待される。なおサイバードを子会社化して第3四半期から新規連結する。この影響は、売上高約50億円、営業利益約2億円の上乗せ要因となる見込みだ。

■株価は調整一巡感

 株価は戻りが鈍く安値圏でモミ合う形だが、3月安値を割り込むことなく推移して調整一巡感を強めている。6月22日の終値は1453円、今期予想連結PERは約8倍、時価総額は約284億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、調整一巡して出直りを期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る