スタジオアタオは急反発、19年2月期1Q大幅増収増益で高進捗率

株式市場 銘柄

 スタジオアタオ<3550>(東マ)は、自社ブランドの婦人用バッグや財布などを店舗およびネットで販売している。19年2月期第1四半期は大幅増収増益で、通期予想に対して高進捗率だった。これを好感して株価は急反発している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■自社ブランド「ATAO」など婦人用バッグ・財布を販売

 自社ブランドの婦人用バッグや財布などを店舗およびネットで販売している。神戸ATAOを中心に、パリIANNE、ヴェネツィアROBERTA di Camerino、イルメール島(夢の国)ILEMERの4ブランドを展開している。

 18年2月期の販路別売上構成比はインターネット販売52%、店舗販売43%、その他5%である。店舗は神戸本店など首都圏と関西都心部中心に展開している。トレンドに左右されない商品企画、定番商品を人気商品化するノウハウを強みとして、O2Oの施策を活用しながら長期的・安定的に収益を拡大する事業展開に取組んでいる。
■19年2月期1Q大幅増収増益、通期予想に対して高進捗率

 19年2月期連結業績予想は、売上高が18年2月期比11.9%増の38億50百万円、営業利益が8.6%増の6億円、経常利益が8.5%増の6億円、純利益が15.6%増の4億15百万円としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比22.1%増の14億34百万円、営業利益が34.7%増の3億47百万円、経常利益が35.6%増の3億50百万円、純利益が35.7%増の2億42百万円だった。インターネット販売、店舗販売とも好調に推移して大幅増収増益だった。そして通期予想に対する進捗率は売上高37.2%、営業利益57.8%と高水準である。通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は急反発

 株価は7月5日の年初来安値1746円まで下押したが、7月11日発表の第1四半期業績を好感して急反発し、7月24日には2760円まで上伸した。7月25日の終値は2685円、今期予想連結PERは約40倍、時価総額は約168億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線を一気に突破した。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る