ズームは売り一巡期待、18年12月期2桁増収増益・増配予想

株式市場 銘柄

 ズーム<6694>(JQ)は、ハンディオーディオレコーダーを主力とする音響機器メーカーである。18年12月期は2桁増収増益・増配予想である。株価は年初来安値を更新する展開だが、売り一巡を期待したい。

■ハンディレコーダーが主力の音響機器メーカー

 ハンディオーディオレコーダーを主力とする音響機器メーカーである。マルチエフェクター、ハンディビデオレコーダー、プロフェッショナルフィールドレコーダーなども展開している。自社で製造機能を持たないファブレスメーカーである。

 18年4月には音楽制作ソフトウェアの業界標準ソフト「Pro Tools」を展開する米アビッド・テクノロジー社とコラボレーションを開始した。18年4月にはイタリアのMogar社を子会社化した。

■18年12月期2桁増収増益・増配予想

 18年12月期の連結業績予想は、売上高が17年12月期比16.1%増の73億13百万円、営業利益が15.1%増の3億77百万円、経常利益が19.5%増の4億33百万円、純利益が17.9%増の3億40百万円としている。配当予想は5円増配の年間45円(期末一括)としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比横ばいの15億35百万円となり、営業利益が62.3%減の30百万円、経常利益が12.0%減の40百万円、純利益が2.8%減の27百万円だった。主力のハンディオーディオレコーダーの販売は堅調に推移したが、研究開発費の増加などで減益だった。

 通期ベースでは新製品投入効果やイタリア販売子会社の新規連結などで2桁増収増益予想である。なお想定為替レートは1ドル=108円で、1円の円高は営業利益で約15百万円減少要因としている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画である。また第2四半期からイタリアのMogar社を新規連結する。通期ベースでは好業績を期待したい。

■株価は売り一巡期待

 株価は年初来安値を更新する展開で6月20日には1810円まで下押した。ただし売られ過ぎ感も強めている。6月25日の終値は1813円、今期予想連結PERは約12倍、時価総額は約42億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、売り一巡を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る