Jトラストが3連騰、国内事業の保証残高11ヵ月連続増加し西京銀行との事業も拡大

株式市場 銘柄

■韓国やインドネシアでの金融事業も引き続き順調

 Jトラスト<8508>(東2)は10日、3日続伸基調の880円(16円高)で始まった。6日発表の月次動向(月次データ推移・6月分)が好調で、9日には西京銀行(山口県周南市)の海外不動産担保ローンのエリア拡大にともない、米カリフォルニア州でも保証の取扱いを拡大すると発表。注目が集まっている。

 6日に発表した月次動向(月次データ推移・6月分)は、主な事業とも引き続き順調に拡大した。国内で展開する事業の中軸は、グループ会社・日本保証の行う債務保証事業になり、この債務保証残高は6月末で1597億円になり、IFRS(国際会計基準)ベースで集計を開始した2017年7月を起点として11ヵ月連続で増加し、連続最高を更新した。

 連結営業収益に占める割合が最も大きい韓国での金融事業(JT貯蓄銀行など)の銀行業における貸出金残高の合計は2兆9504ウオンとなり、同じくIFRS(国際会計基準)ベースで集計を開始した2017年7月を起点として、17年12月に微減となった以外はすべて増加し、5か月連続で最高を更新した。

 また、インドネシアを拠点に東南アジアで展開するBIJ(Jトラスト銀行インドネシア)の銀行業における貸出金残高は12兆2125億ルピアとなり、同じく18年2月に微減となった以外はすべて増加し、4か月連続で最高を更新した。

 日本保証は、株式会社西京銀行との提携に基づき、2017年12月から西京銀行の取り扱うローン商品「海外不動産担保ローン」にかかる保証業務を開始している。担保適用地域は、ハワイ州オアフ島を皮切りに、順次、テキサス州、ネバダ州とエリアを拡大してきた。そして、18年7月9日からは、西京銀行がカリフォルニア州の物件を担保に融資する商品をスタートしたことにともない、日本保証もカリフォルニア州の物件を担保とする保証の取り扱いを開始した。(HC)

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