出光興産が高値更新、イラン原油の輸入停止観測報道を受け思惑高まる

株式市場 銘柄

■経営統合を予定する昭和シェル石油はサウジと親密なため有利な印象が

 出光興産<5019>(東1)は19日、一段高で始まり、取引開始後に4980円(180円高)をつけ、3日ぶりに株式分割など調整後の上場来高値をつけた。「日本の石油元売り企業がイラン原油の輸入停止に向けて調整に入ることが分かった」(日本経済新聞7月19日付朝刊)と伝えられ、原油価格の一段高予想などが材料視されている。

 原油価格の値上がりは、石油元売り業界にとって「在庫評価益」による業績押上げ要因になる。イラン原油は日本が輸入する原油の5割以上を占めるとされるが、出光興産が19年に経営統合を予定する昭和シェル石油<5002>(東1)はサウジアラムコ(サウジアラビア国営石油公団)系の資本が入っているため、企業イメージとして株価材料になりやすいようだ。昭和シェル石油も高い。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る