【木村隆のお宝銘柄】センコーは景気拡大の波を取り込む、中期計画を繰り上げ達成

センコー 9069

 センコー<9069>(東1)が右肩上がりのトレンドにのっている。足元の業績好調もさることながら、流通ロジスティクス事業は企業の物流事業のアウトソーシング需要の高まりを背景に、大手飲料メーカーから九州エリアの物流業務を受託したほか、大手ガス販売会社の物流子会社から一般貨物物流と通関事業を譲り受け、業務を開始するなど、本業での展開力が注目ポイントだ。

 原油価格の低下から燃料価格が低下、先行きの収益に明るさを加えている。今3月期の第3四半期累計決算は、営業利益が104億円と11%増益を達成し、通期でも同143億円と18%増益が見込まれている。中期経営計画では2017年3月期に150億円の達成を見込んでいるが。予定よりほぼ2期早く達成の見込みだ。

中期計画ではコーポレートスローガン「Moving Global」に添えた「物流を超える」「世界を動かす」「ビジネスを変える」を目標として、物流事業及び商流事業の業容を拡大する方針。

第3四半期においては、物流センター事業の拡大として、ホームセンター向けの物流業務拡大のため5月に田原本物流センター(奈良県磯城郡)に新倉庫を増設。6月には京滋地区での事業拡大を目的として守山PD(同社の物流センターの総称)センター3号倉庫(滋賀県守山市)を、群馬県では同県初の免震構造を備えた物流センターである北関東PDセンター(群馬県太田市)を7月に開設した。また、中部地区では名古屋第2PDセンター(愛知県名古屋市)を竣工させ、10月から業務を開始するなど、業務の拡大合わせた投資も進んでいる。アナリストの評価も、ぐっと高くなっている。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る