【木村隆の相場展望】先高観を抱えつつ、今週は一服場面へ

株式市場

 前週の東京株式市場は週を通じて高く、堅調な相場展開となった。水準的にも2004年4月14日以来、約15年1ヵ月ぶりの高値となった。東証1部の時価総額は終値ベースで591兆3007億円に達し、1989年12月29日以来、約25年5ヵ月ぶりに過去最高を更新した。

 週末にかけ3日連続の高値更新となった。しかし、これで今期の連続増益はひとまず織り込まれた感もある。円安がさらに進むようだと新たに増額期待が高まることも予想され、為替相場からは目が離せない。

 需給面では引き続き海外投資家の動きが注目点。5月第2週の投資家別売買状況では、海外投資家が引き続き先物を売っている。ただ、それも1456億円の売り越しと、前の週の2796億円から約半減状態となっている。

 一方、現物では1024億円の買い越しで、2週連続の買い越しを記録した。現物での買いはロングでの買いとなっているケースが多く日本株への影響力は大きい。先物の売りも、このところ上に担がれているケースが増えている。これも需給のプラス要因である。先高観を抱えつつ今週は一息入れる週となりそう。(株式評論家・木村隆)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る