【新規上場(IPO)銘柄】ロジザードは7月4日に上場、8月中旬に6月期本決算の発表を予定

株式市場 IPO 鐘

 ロジザード<4391>(東マ)は、7月4日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、「物流・在庫」にフォーカスしたクラウドサービスを展開。2001年よりEC物流に対応したクラウドWMS(倉庫管理システム)を提供開始、 一部上場企業から中小企業まで、数多くの企業の物流現場改善へ貢献している。

 倉庫在庫管理システムでは、対象となるEC通販を行っているメーカーや、流通業、3PL企業を顧客として、入出荷作業・棚卸支援機能のサービスを提供している。店舗在庫管理システムでは、対象となる実店舗を保有するメーカーや、流通業を顧客として、入出荷作業・棚卸支援機能、販売登録機能のサービスを提供している。オムニチャネル支援システムでは、対象となる複数店舗を保有する小売業や、流通業を顧客として、販売在庫情報提供機能、商品引当機能、出荷指示機能のサービスを提供している。

 前2018年6月期第3四半期業績実績は、売上高10億2600万円、営業利益1億2500万円、経常利益1億2200万円、純利益7800万円に着地。

 前18年6月期業績予想は、売上高13億1900万円(前の期比22.9%増)、営業利益1億3600万円(同52.8%増)、経常利益1億2900万円(同48.2%増)、純利益7800万円(同39.2%増)を見込む。上場で調達した資金は、ソフトウエア開発やクラウド監視機能の強化などの運転資金に充てる計画で、年間配当は、無配を予定している。

 株価は、上場2日目の7月5日に公開価格900円の2.8倍相当の2500円で初値をつけ、同9日高値3340円と上昇。20日安値2070円まで換金売りに下げた後、2439円と買い直される場面も見られている。既存の売上に加え、新規の売上が積み上がり、安定的に成長しているほか、パートナー企業との製品連携により差別化戦略を推し進めており、今19年6月期も高い成長が続くと予想する。8月中旬に予定される6月期本決算を前に押す場面があれば、リバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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