ココカラファインは調整一巡して出直り期待、19年3月期増収増益・増配予想

株式市場 銘柄

 ココカラファイン<3098>(東1)は、ドラッグストア・調剤薬局の大手チェーンである。18年9月期も新規出店などで大幅増収増益・増配予想である。株価は5月の上場来高値から反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。なお7月31日に第1四半期決算発表を予定している。

■ドラッグストアの大手チェーン

 ドラッグストア・調剤薬局の大手チェーンである。08年に関東のセイジョーと関西のセガミメディクスが経営統合し、M&Aも活用して店舗網を拡大している。18年3月期末の店舗数は17年3月期末比18店舗増加の1322店舗となった。調剤取扱店舗数は22店舗増加の271店舗である。

■19年3月期増収増益・増配予想

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比5.4%増の4120億円、営業利益が7.2%増の147億円、経常利益が6.1%増の170億円、純利益が16.9%増の106億円としている。配当予想は3円増配の年間76円(第2四半期末38円、期末38円)としている。

 薬価・診療報酬改定の影響があるが、新規出店、既存店活性化、サービス高度化、生産性向上などで増収増益予想としている。店舗展開は新規出店66店舗(うち調剤取扱店舗33店舗)、退店25店舗で、期末店舗数は1363店舗の計画である。なお月次売上速報によると、18年6月は既存店99.1%、全店102.8%、18年4月~6月累計は既存店98.6%、全店102.8%だった。

■株価は調整一巡して出直り期待

 株価は5月の上場来高値9020円から反落して水準を切り下げたが、7月5日の直近安値6470円から切り返しの動きを強めている。7月20日の終値は6920円、今期予想連結PERは約16倍、時価総額は約1763億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から切り返している。調整一巡して出直りを期待したい。

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