BEENOSは煮詰まり感、越境EC事業が牽引して収益拡大期待

株式市場 銘柄

 BEENOS<3328>(東1)は越境EC事業を中核事業として、インキュベーション事業も展開している。18年9月期連結業績予想は非開示だが、越境EC事業が牽引して収益拡大を期待したい。株価は三角保ち合いの形だが煮詰まり感を強めている。

■越境EC事業が中核

 14年10月旧ネットプライスドットコムが現BEENOSに商号変更し、越境EC事業を中核事業と位置付けた。

 子会社デファクトスタンダード<3545>がインターネット上でブランド品など中古品の買取・販売、子会社BeeCruise(17年10月設立)が新規事業開発に特化したインキュベーション事業を展開している。一方で17年12月、非中核事業のネットプライスの全株式をオークファン<3674>に譲渡し、連結から除外した。
 7月19日には世界中のオーガニック商品を取り扱うマーケットプレイス「ナチュラカート」運営のcartへの出資合意を発表している。

■18年9月期収益拡大期待

 18年9月期第2四半期累計の連結業績は、中核事業の越境EC事業が牽引して売上高が前年同期比5.9%増の106億11百万円、営業利益が55.0%増の6億18百万円、経常利益が投資事業組合運用益も寄与して66.8%増の7億55百万円、純利益が関係会社株式売却益も寄与して3.6倍の3億72百万円だった。

 18年9月期通期の連結業績予想は非開示としているが、第2四半期累計の流通総額が226億円となり、通期計画の430億円に対して順調に推移している。なお7月11日には営業投資有価証券(dely株式)売却により、第4四半期のインキュベーション事業において売上高5.1億円、営業利益4.6億円を計上予定と発表している。通期ベースでも収益拡大を期待したい。

■株価は煮詰まり感

 株価は上値を切り下げる一方で、下値を着実に切り上げている。三角保ち合いの形だ。そして煮詰まり感を強めている。7月23日の終値は1695円、時価総額は約209億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。上放れを期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る