【新規上場(IPO)銘柄】MTGは7月10日上場、新事業に対する期待感から下値買い妙味

株式市場 IPO 鐘

 MTG<7806>(東マ)は、7月10日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社グループは、「クリエイション」「テクノロジー」「ブランディング」「マーケティング」という4つのファクターを融合することでブランドを創出する「ブランド開発カンパニー」で、この4つのファクターを融合させて、日本発のブランドを世界へ発信し、美容機器、健康機器、化粧品及びその他新規商品の企画、開発及び製造を行っている。現在では主に美容ローラーなどの「ReFa」や、歌手のマドンナ氏が共同開発パートナーのスキンケアアイテム「MDNA SKIN」等のBEAUTY(美容)とサッカー選手クリスティアーノ・ロナウド氏が共同開発パートナーのトレーニング機器「SIXPAD」、Style 及びKirala等のWELLNESS(健康)の2つのドメインを主軸としてブランド展開している。今2018年9月期では、これら各ブランドの価値を高めるため、積極的な研究開発やプロモーションを行っている。国内13拠点、アジア5拠点、欧米4拠点でグローバル展開を加速している。

 新事業として、「SIXPAD STATION」では、7月末に東京・代官山に旗艦店をオープン予定で、近未来型 EMS トレーニング・ジムを展開する。「RING PAY」では、キャッシュレス決済が可能なリング型デバイスを欧州で販売展開を予定。また、メディカル分野(医療機器の開発・医薬品販売)への進出を準備している。

 今2018年9月期第2四半期業績実績は、売上高284億1600万円、営業利益52億8900万円、経常利益56億6100万円、純利益37億4800万円に着地。

 今18年9月期業績予想は、売上高600億円(前期比32.4%増)、営業利益75億4700万円(同30.4%増)、経常利益80億2100万円(同31.1%増)、純利益55億円(同27.7%増)を見込む。上場で調達した資金は技術や人材への投資拡大に充てる予定。年間配当は、期末一括1.61円を予定している。

 株価は、上場初日の7月10日公開価格5800円を21.6%上回る7050円で初値をつけ、同12日高値8120円と上昇。同17日安値7140円と換金売りに下げた後、19日大引け後に7月下旬に予定していた「SIXPAD」共同開発パートナー、クリスティアーノ・ロナウド選手の来日中止を発表したが、下値を切り上げ、モミ合っている。「SIXPAD STATION」の旗艦店オープン、リング型デバイスの販売、メディカル分野への進出と期待材料は多く、来19年9月期続伸、増配含みと観測されており、7200円どころの下値に接近する場面があれば、リバウンド狙いで買いを入れるところだろう。(株式評論家・信濃川)

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