【株式市場】長期金利の上昇が注視され日経平均は反落するがTOPIXは続伸

株式

<新規上場のエクスモーション、アクリートはそろって大幅高でスタート>

◆日経平均の終値は2万2586円87銭(27円38銭安)、TOPIXは1765.78ポイント(12.30ポイント高)、出来高概算(東証1部)は12億5281万株

チャート9 26日後場の東京株式市場は、債券市場で長期金利の指標となる10年国債の利回りが上昇し、13時頃に日銀の金融政策を巡る憶測などから約1年ぶりに0.1%台に乗ったと伝えられ、第一生命ホールディングス<8750>(東1)が一段と強含むなど、資金運用環境の好転に期待が強まる場面があった。一方、日経平均は、日銀の上場投資信託(ETF)の買いを巡り「配分見直しへ、TOPIX拡大」(日本経済新聞7月26日付朝刊)と伝えられた影響があり、TOPIX(東証株価指数)は堅調に推移した半面、日経平均は軟調なまま一進一退となった。東証2部指数、日経JQ平均は前場に続いて高いが、マザーズ指数は安い。

 後場は、栄研化学<4549>(東1)が25日発表の四半期決算などへの評価が強まり一段と上げ幅を広げ、富士通コンポーネント<6719>(東2)は13時30分、投資ファンドがによるTOB(株式公開買付:1株935円)を発表し、一時売買停止のあと急伸。串カツ田中<3547>(東マ)は第2四半期決算を発表してから9日続伸。上場2日目のGA technologies(ジーエーテクノロジーズ)<3491>(東マ・売買単位100株)は大幅高。伊豆シャボテンリゾート<6819>(JQS)は伊豆半島の世界自然遺産観光ブーム拡大への期待が再燃とされて急動意。

 26日は2銘柄が新規上場となり、エクスモーション<4394>(東マ・売買単位100株)は、10時36分に公開価格3340円を50%上回る5000円で初値がつき、高値は前場の5150円、終値は4865円。アクリート<4395>(東マ・売買単位100株)は13時6分に公開価格770円の2.0倍の1542円で初値がつき、その後1572円まで上げて終値は1308円となった。

 東証1部の出来高概算は12億5281万株(前引けは6億2959万株)。売買代金は2兆3957億円(同1兆1733億円)。1部上場2103銘柄のうち、値上がり銘柄数は1733(同1715)銘柄、値下がり銘柄数は309(同306)銘柄。

 また、東証33業種別指数は30業種(前引けは31種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、鉱業、陸運、ガラス・土石、建設、電力・ガス、パルプ・紙、金属製品、水産・農林、などとなった。(HC)

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