東京ボード工業は3月期末の大幅増配を発表、前期比18円の増配

株式市場 銘柄

■株価は割安であるため急反発が予想される

 東京ボード工業<7815>(東2)は23日引け後、3月期末の大幅な増配を発表。株価は割安であるため急反発が予想される。

 当初未定としていた3月期末配当を、普通配当20円に上場記念配当10円を加え30円とすることを発表した。前期が12円だったことから18円の大幅増配となる。

 同社は木質の廃材を加工して板にして「パーティクルボード」という商品名でマンションの床材などに使用されている。住宅現場で出る廃棄物の収集から製品化まで一貫して自社で手掛けている。原料となる廃材は、廃棄物業者が同社に料金を支払って、同社が引き取っていることから、原料費は全くいらないどころか、逆に原料を引き取ることで収入となっていることが最大の特色である。また、ライバルの輸入合板は熱帯雨林の伐採が縮小していることから、価格がアップしている。このため同社の「パーティクルボード」の需要は逆に高まりを見せている。今後、マンションだけではなく戸建て住宅に加えて、公共施設向けにも販売を強化する意向である。

 PERは8.96倍に過ぎないし、PBRでも1.03倍、配当利回り1.65%と割安に放置されている。

 第3四半期の通期業績予想に対する進捗率は、売上高72.1%、営業利益86.9%、経常利益84.6%、純利益97.4%と利益面での進捗率が高いことから、上振れも期待できる。

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