オロは自律調整一巡して上値試す、18年12月期増収増益予想で上振れ期待

株式市場 銘柄

 オロ<3983>(東1)は、クラウド型ERPの開発・販売、およびデジタルを基軸としたマーケティング支援を主力としている。18年12月期増収増益予想である。そして上振れの可能性がありそうだ。株価は上場来高値圏で推移している。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■ビジネスソリューションとコミュニケーションデザインを展開

 クラウド型ERP(統合型基幹業務パッケージソフトウェア)で企業の業務改善・経営効率化を支援するビジネスソリューション事業、およびデジタル基軸に企業のマーケティング活動を支援するコミュニケーションデザイン事業を展開している。

 知的サービス業に特化した主力の自社開発クラウド型ERP「ZAC Enterprise」は、広告・IT・コンサルティング業などに豊富な導入実績を誇り、稼働ライセンス数が10万を超えている。
  
 18年7月末にはシンガポールのCDA社を子会社化、マレーシアのCDA社子会社を孫会社化した。デジタルマーケティングの東南アジアにおける販路を拡大する。また8月1日には、社内新規事業立ち上げプロジェクト初の新会社として、VR・3D領域に特化したサービスを展開するエクスペクアを設立すると発表した。非連結子会社となる。

■18年12月期増収増益予想で上振れの可能性

 18年12月期の連結業績予想は、売上高が17年12月期比16.7%増の45億64百万円、営業利益が6.9%増の9億18百万円、経常利益が9.0%増の9億15百万円、純利益が9.9%増の6億31百万円としている。顧客基盤のさらなる拡大に注力し、投資負担を吸収して増収増益予想である。ビジネスソリューション事業は12.2%増収、コミュニケーションデザイン事業は20.9%増収の計画である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比34.4%増の12億55百万円、営業利益が87.5%増の3億71百万円、経常利益が74.3%増の3億30百万円、純利益が98.1%増の2億26百万円だった。ビジネスソリューション事業が27.7%増収、コミュニケーションデザイン事業が40.3%増収と好調に推移して大幅増収増益だった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高27.5%、営業利益40.5%、経常利益36.0%、純利益35.8%である。通期予想に上振れの可能性がありそうだ。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価(18年7月23日付で貸借銘柄に選定)は7月17日に上場来高値4470円まで上伸し、その後も高値圏で推移している。8月2日の終値は4080円、今期予想連結PERは約54倍、時価総額は約339億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

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