テモナは急伸して戻り高値圏、18年9月期3Q累計大幅増益で通期上振れの可能性、9月末に株式4分割

株式市場 銘柄

 テモナ<3985>(東マ)は、サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業で、リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。18年9月期第3四半期は大幅増益だった。通期予想は上振れの可能性がありそうだ。なお基準日18年9月30日(効力発生日18年10月1日)で1株を4株に分割する。株価は急伸して戻り高値圏だ。上値を試す展開が期待される。

■リピート通販システム「たまごリピート」が主力

 サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業である。リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。

 サブスクリプションビジネスとは、継続的な課金(購入)が発生する販売手法のことである。毎月一定額の料金を支払うことで、ネットショップのオススメ商品が定期的に届くため、商品を選ぶ手間が省けるなどのメリットがあるとして、近年人気を集めている。

 リピート通販システム「たまごリピート」は定期購入や頒布会に特化し、健康食品や化粧品業界を中心にASP型でサービスを提供し、システム利用料、手数料、流通額に応じた成果報酬などが収益源となる。17年9月期末のアカウント数は13%増の942件、流通総額は16%増の968億円だった。

■18年9月期3Q累計大幅増益、通期上振れの可能性

 18年9月期の非連結業績予想は、売上高が17年9月期比10.1%増の12億03百万円、営業利益が2.5%増の2億71百万円、経常利益が11.7%増の2億90百万円、純利益が31.5%増の2億17百万円としている。

 サービス利用アカウント数の増加や既存EC店舗の流通額の増加で、リピート通販システム「たまごリピート」のシステム利用料や流通額に応じた成果報酬などが順調に増加する。利益面では先行投資負担で販管費が増加するが、直販体制への移行によって粗利益率が大幅に改善する見込みだ。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比15.5%増の9億22百万円、営業利益が53.2%増の2億81百万円、経常利益が67.8%増の2億81百万円、純利益が58.4%増の1億81百万円だった。サービス利用アカウント数が順調に増加し、直販体制構築による原価率改善で大幅増益だった。

 そして通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が76.6%、営業利益が103.9%、経常利益が97.0%、純利益が83.2%と高水準である。積極的な人材投資に伴って販管費が増加するとして通期予想を据え置いたが、上振れの可能性がありそうだ。

■株価は急伸して戻り高値圏

 なお基準日18年9月30日(効力発生日18年10月1日)で1株を4株に分割する。また東証1部への市場変更申請に向けた作業に着手し、18年5月25日に立会外分売を実施している。

 株価(18年4月1日付で株式2分割)は急伸して戻り高値圏だ。8月8日の終値は5020円、今期予想PERは約61倍、時価総額は約135億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。上値を試す展開が期待される。

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