ソレイジア・ファーマが一段高、抗がん剤として開発中の「SP-02」南米8ヵ国に展開

株式市場 銘柄

■正午、コロンビアのHB社に独占的権利をライセンスと発表、一時金など受領へ

 ソレイジア・ファーマ<4597>(東マ)は17日の正午、抗がん剤として開発中の「SP-02」について、南米8ヵ国(コロンビア、ペルー、エクアドル、ベネズエラ、チリ、パナマ、コスタリカおよびグアテマラ)での販売などの独占的権利に関するライセンス契約をHB Human BioScience SAS(本社:コロンビア)との間で締結したと発表。株価は午後の取引開始後に一段高となり、一時31%高の302円(71円高)まで上げて東証マザーズ銘柄の値上がり率1位に躍り出た。

 発表によると、「SP-02」は、種々の血液がん、および固形がんの治療のために開発が進められてきた新規のミトコンドリア標的薬剤(有機ヒ素化合物)。米国のZIOPHARM Oncology,Inc.(Nasdaq:ZIOP、本社:マサチューセッツ州)より本剤の開発・商業化に関する全世界の権利を獲得し、再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫(以下、「PTCL」)を対象疾患として開発を進めている。

 現在、日本・韓国・台湾及び香港において、最終臨床試験の位置づけとして第2相アジア国際共同臨床試験(以下、「本最終試験」)を実施しており、本年中の試験終了、2019年の試験成績公表を予定し、当該試験成績が良好な場合には、引き続いて当局への承認申請を行う計画。さらに、再発又は難治性のPTCLでの試験結果が良好な場合には、他のがん種での適応拡大も図る計画。

 この契約にともない、ソレイジア・ファーマは、契約一時金、開発進捗に応じたマイルストン(開発マイルストン)、および事業化以降のHB社の営業利益の一部(プロフィットシェア)を受領するとした。(HC)

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