ナレッジスイートは売り一巡して反発の動き、19年9月期の収益拡大期待

株式市場 銘柄

 ナレッジスイート<3999>(東マ)は、中堅・中小企業向けに特化した営業支援・業務支援クラウドコンピューティングカンパニーである。18年9月期は個別業績予想を減額修正した。19年9月期の収益拡大を期待したい。株価は急落して上場来安値を更新したが、売り一巡して反発の動きを強めている。

■営業支援や顧客管理のクラウド型統合ビジネスアプリケーションを提供

 中堅・中小企業向けに特化した営業支援・業務支援クラウドコンピューティングカンパニーである。営業支援(SFA)や顧客管理(CRM)とグループウェアを連動したクラウド型統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite」の導入実績は累計4900社以上である。

 事業区分は、主力の「Knowledge Suite」を提供して月額利用料を得るクラウドサービス、クラウドサービス導入企業に対するコンサルティングやクラウドインテグレーションなどを提供するソリューションサービスとしている。

 18年6月フジソフトサービスを子会社化、18年7月インプリム社と資本業務提携した。

■18年9月期個別業績予想を減額修正、19年9月期の収益拡大期待

 18年9月期の連結業績予想(フジソフトサービスを子会社化して第3四半期から連結決算を開始)は、売上高が9億52百万円、営業利益が34百万円、経常利益が24百万円、純利益が41百万円としている。のれん償却費等も織り込んだ。

 個別業績予想は8月13日に減額修正した。継続を織り込んでいた大手企業の大口契約が終了となり、クラウドサービス継続収入が大幅減少する。またソリューションサービスの受注も想定を下回る。19年9月期の収益拡大を期待したい。

■株価は売り一巡して反発の動き

 株価(18年4月1日付で株式2分割)は減額修正を嫌気して急落し、上場来安値更新の展開となった。ただし売り一巡して反発の動きを強めている。8月14日の1192円から切り返して8月23日には1365円まで上伸した。

 8月24日の終値は1350円、今期予想連結PERは約155倍、時価総額は約67億円である。17年12月IPO時の高値2555円から半値割れ水準まで下押してほぼ底値圏だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る